プロ野球では何故ピッチャーは特別なのか

最終更新日 2024年4月19日 by portclea

野球におけるピッチャーの重要性

プロ野球ではピッチャーは当たり前のように特別な存在になっていますが、それはピッチャーで試合のほとんどが決まってしまうからです。
野球は9人でするという事を言われますが、これを役割別に言うと9割がたはピッチャーで後はほとんど関係ないといってもいいぐらい。ですからピッチャーは特別な存在となるというわけです。

高校野球では投手は野手の一人という位置付けになりますが、プロとなるとずらりと良い選手がそろっているので、投手が野手のような事をすることは求められていません。
ひたすら打者を打ち取ることが求められる事になるのでこのような特別待遇が出来るようになってくるというわけです。

野球の試合を見ると1点でも相手よりも多く取れば勝てるというシステムですが、1点も相手に入れさせなければ負けることは無いというゲームだという事も言えるかも。
そのため、投手が果たす役割というのは大きくて、相手に1点も許さないのであれば打席で三振することも許させるという特別待遇が許されているのです。

何しろバットを振ると危険だとまで言われて、バッターボックスのはるか後ろの方で立って三振してこいという命令まで普通に出るわけですから、これがいかに特別な存在なのかという事が良く分かります。

1試合投げると1週間近くは休みが貰える

プロ野球は勝つことが全ての世界ですから、そのようなところで何もしないで無事に戻ってこいと言われることがいかに凄い事なのかは分かるでしょう。
デッドボールでも当てようものなら暴力沙汰になるというとんでもない事になってしまう存在にまでなっています。

何しろ投手は1試合投げると1週間近くは休みが貰えるといびっくり待遇でもある。
そうしなければ次の試合で調子よく投げてもらう事が出来なくなったり、故障をしやすくなったりというわけですから、いかに投手の存在が試合で大きいのかという事が分かってもらえると思います。

そのため、投手になる人はとても運動神経が良い人がなるようになっていて、プロ野球以外ではピッチャーで四番というのはどこでも良くあることでした。投げるのも打つのもチームで一番という人がなるポジションというわけです。

そのため、このポジションはいつも激戦区となっているところがほとんどです。
気分としては打つ方が楽しいという人が多いのですが、試合を決める決定的な役割をすることが出来るという事で、野球が好きな人は投手をやりたがるという事があるのでしょう。

投手はいくらいても無駄にはならない

そして、監督も少しでも才能があると思うとどんどんと投手にする傾向があります。
投手はいくらいても無駄にはなりません。
ここで試合が決まってしまうわけですから、可能性がある人はどんどんと試していってふるいにかけるのが一番の方法という事になるでしょう。

そのため、投手というのは同じ野球をしている人たちの中でもエリート中のエリートが競争している場所という事になります。
プロ野球はそのエリート中のエリート達の頂点が決まるところと言っても良いでしょうから、これがいかに凄いところなのかという事も分かります。

最近では野球人気はかなり復活しているといっても良いでしょう。
一時サッカー人気が凄いものになりましたが、野球もしっかりと人気を獲得することに成功しています。

特にプロ野球ではパリーグにお客さんが入るようになったというのがこの人気の高さを証明している。
昔はセリーグの巨人戦だけ観客が入るというような状態だったものが、今はどこの試合でも多くの観客が入るようになっていて、盛況ぶりを見せつけるような事にもなっていますから、これは大きな変化と言っても良いでしょう。

元中日ドラゴンズのエース、山本昌投手

しっかりと各チームにファンが根付いたという事の証かもしれません。
そうしたファンから見ると、元中日ドラゴンズのエース、山本昌投手などは魅力的に見えることは間違いありません。

何しろ試合中に一人で頑張っているという事が見ただけで分かる存在で、後の人は止まっていてほとんど動くことが無いのです。
投手だけが必死になって投げているというのは、ある意味ではとても孤独な状態でしている集団競技という事が言えるのかもしれません。

投手が面白いのは、山本昌のようにさまざまな投球術を駆使してバッターを打ち取る事が出来るというところもあるのでしょう。
最近はさまざまな球種も開発されて、さらにバッターが打ちにくいようにする研究も進んでいます。

反対にバッターが投手を打つための研究も進んでいるので、結局は均衡した状態になるわけですが、それでも優れた投手となるとほとんど打つ事が出来ないというのは、やはり投手の力が大きなものがあるという事を物語っています。

いい投手が出てくるとその試合は負け試合として計算に入れてしまうというような事も今は行われたりもしていると考えられます。
勿論、諦めるというような事は無いのですが、1年を通じて成績を良くするという事を考えると監督は投手のローテーションを見て試合に出す選手を考えるというような事もしている。それぐらいに大きな影響力を持っているという事です。

 

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