ゼネコンの仕事内容や働く魅力や注意点について前田元社長が解説します

最終更新日 2024年4月19日 by portclea

ゼネコンと聞いても何の事だかわからないという人も多いかもしれませんが、ゼネラルコンストラクターの略称であり、これを日本語に訳した場合には、総合建設業者ということになります。
ビルやマンションなどの建物を建設する会社の中でも、完成工事の売上高が比較的高い会社のことを呼んでいます。
依頼側の要望に合わせた建物を建設するために、施工の全体を管理したり、実務を担当する土木会社や建設会社などをまとめる役割があります。

 

営業

このようなゼネコンで働きたいと思っている人も多いかもしれませんが、仕事内容は大きく分けると四つのことに分けられます。
そのまず一つ目に挙げられることが営業です。
営業の仕事内容は、官公庁や民間企業などから仕事を受注することです。
発注者がどのような要望があるのかを直接聞いて、それをゼネコン内部にあるそれぞれの部門と連携をとって、企画書や提案書などを作成することになります。
個人からの依頼を受けるわけではないので、一度契約を結ぶとその契約金額が億を超えるようになったりと、かなり額の大きい取引きになることが特徴の一つです。
世の中には数多くの営業の仕事がありますが、その中でもゼネコンの営業が扱う商材の単価はトップクラスに高いことがわかります。
官公庁が取引き相手となった場合には、基本的には入札により受注を獲得することになります。
その一方で民間企業の場合には、企業からの依頼を受注したり、こちら側で企画した内容を相手の企業に提案するケースも見られます。
つまり企画営業の仕事も求められるということになるでしょう。
仕事を受注するためには、企業と信頼関係を築くことが何よりも重要です。
そのためほかの営業職と比べた場合には、一人に割り振られる担当企業数が少ない特徴があります。
これによりそれぞれの企業に密着し、信頼関係を築いていくことに努めます。

 

設計

二つ目の仕事が設計で、設計は発注者の希望に合わせた建築物にするために、利便性やデザイン性などを考えて、図面を描き模型を作るなど具体化する仕事のことを指しています。
設計の仕事を行う場合には、建築士などの資格やグラフィックデザインなどの技術が求められることになるでしょう。
提携している設計事務所に設計を任せるところもあれば、自社で設計部門を持っているところが見られます。
そのため設計の仕事がしたい場合には、設計部門が設定されているのかどうかを事前にチェックしておく必要があります。

 

施工

三つ目の仕事内容が施工で、建築現場を管理して取りまとめることであり、現場の安全管理や建設工程の管理、全体の原価管理や建物の品質管理などがあげられます。
実際に現場に立つことになるので、建設する過程に密着することができるのが魅力です。
何もなかった土地に建物を建設することになるため、やりがいや喜びを感じられることもあるでしょう。
キャリアや年齢など様々な下請けの職人をまとめなければならないので、建設の知識はもちろんですが、リーダーシップが必要となる職種と言えます。

 

研究

最後の仕事内容が研究ですが、建設現場に携わることから、研究の仕事が必要なのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、コストを抑えながら品質の良いものを開発するなどといったように、オリジナルの技術を持つことが大きな強みとなります。
そのためにも研究に対し積極的な投資が行われているのが実情です。
実際に現場や設計で生かすことができるような現実的な技術の開発が求められますが、実際の業務を経験していなければ現実的な研究には行きつかないでしょう。
このようなことにならないためにも、現場や設計などの部門を経験できるところもみられます。

 

ゼネコンで働く魅力とは?

このような仕事内容を持つゼネコンですが、働く魅力としては社会貢献性が高いことが挙げられます。
人々の生活を支える様々な建設にかかわることになり、その施設は学校やオフィスビル、ダムや鉄道などのインフラ整備などが該当します。
これらの建設にかかわるということは、社会貢献性が非常に高い仕事であるといえます。
また報酬が大きいことも一つの特徴といえるでしょう。
特に都市部となると、リニアの開業やオリンピックに向けての建設の仕事など、かなりの需要が高まっているといえるでしょう。
得られる報酬が多いきいことは大きな魅力となります。
また定年まで勤めやすい環境であることも大きな魅力です。
近年では終身雇用制度がなくなってきている企業が多くなってきていますが、ゼネコンの場合には年功序列の制度が採用されています。
長い間働くことにより経験も増えて、ますます活躍の幅も広がることになるでしょう。
長く勤めていればそれだけ待遇も良くなります。

 

前田裕幸氏によるまとめ

シニアの段階でも活躍できる仕事が多いことから、定年までしっかりと勤められる確率が高まります。
そして建設に関する知識を学ぶことができ、レベルの高い営業能力も目に付きます。
現場のマネジメントだけではなく設計や研究などの仕事も存在しているので、ほかの建設会社では得ることのできないような知識や、トレンドや技術などを学ぶことができるでしょう。

 

引用元サイト:前田裕幸の豪華客船・日本の遊覧船 紹介ブログ