不動産開発とはどんなことなのか?春田さんに教えてもらいたい

最終更新日 2024年4月19日 by portclea

「不動産開発とゼネコンの違いについて知りたい」
「デベロッパーと不動産開発の違いが分からない」
「春田英樹さんと不動産開発の関係について知りたい」

不動産開発とは、不動産物件を開発することという文字通りの意味をイメージする人が少なくありませんが、実は非常に多くの意味が含まれていることを知っていましたか。

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不動産開発とゼネコンは違う

不動産開発とは別名デベロッパーとも呼ばれる業種で、ゼネコンと混同されることも少なくありません。
ゼネコンとはゼネラル・コントラクターの略称で、もともと米国で使用されていました。
特定建設業許可を受けた総合工事事業者を表している単語です。
特定建設業許可とは1軒の建設工事代金が4千万円以上、あるいは建築工事代金全てを合わせて6千万円以上の工事を下請けに出す時に必要となる許可となります。
発注者から請け負った大きな金額の工事を下請けに発注することのできるのがゼネコンです。
高層ビルやマンション・ホテルや学校などの大掛かりな建物や、道路・鉄道・ダムなどを作る工事など多岐にわたっています。
ただし建築関連で発生する仕事をまとめる業務を行うことが、ゼネコンの特徴です。

大規模な物件及び町並みなどの開発事業を担っているデベロッパー

複数の下請け業者に発注し、それらの業務を取りまとめて管理することで開発などにつなげるのがポイントであり、ゼネコン自らが開発を行うわけではありません。
あくまでも下請けへ発注するのが仕事といえます。
対してデベロッパーは英語で開発者を指す単語で、都市開発や再開発など大規模な物件及び町並みなどの開発事業を担っているのが仕事です。
ポイントとなるのはゼネコンは下請けに発注して仕事をまとめるのが仕事であるのに対して、デベロッパーは土地を仕入れてその土地に建物を建てる計画を立てて実行に移し、完成したら建てたものを販売することとなっています。
どんな土地を仕入れてどんな開発を行うべきか、また、どんな顧客層へ販売するのかなどを企画し、工事を行うのがポイントの一つです。
宅地やマンションなどの開発をはじめ、都市開発・再開発など、工事を多岐に行うのもポイントといえます。

ゼネコンとデベロッパーが共同事業者として企画や開発をすることもある

デベロッパーは企画段階で工事に関するサポートで、ゼネコンへ依頼することも少なくありません。
ゼネコンとデベロッパーが共同事業者として企画や開発をすることもあります。
そのため、同じではないけれど協力して働く関係といえます。
基本的にデベロッパーは現在放置されている土地などを生かし、新たな街の名物となる物を造り上げることや、既存の市街地や工場地などを新たに整備し、再び活気を取り戻すことや利便性を高めるなどの目的を成し遂げるために再開発を行います。
特に時代の流れで道が細く出歩きづらい、車が走りづらいといった悩みを抱えている地域の人が快適に暮らせるように道路の拡張や変更を行うこと、また、建物の位置を変えることなども多いです。
再開発の結果、今までよりも快適になるように商業施設や医療施設などがその地域に設備を作ることとなることも珍しくありません。

地域再開発を行う場合の特徴

地域再開発の場合、国土にかかわる事業であることからデベロッパーだけではなく、ゼネコンや国が主導する公的デベロッパーとの協力により、着工することも少なくないのが特徴の一つです。
地域ごとに悩みはそれぞれ異なること、地域住民の悩みをリサーチして最適な開発を行えるように尽力するところも、特徴の一つといわれています。
開発予定地周辺の住民がどんな悩みを抱えているのか、また、不当な悩みを解決するために必要なポイントは何なのかなどを確認し、最適な開発を行えるように社内で検討し、企画を出すことが必要です。
なお、大掛かりなマンション造成や地域再開発などだけではなく、建売住宅を企画・販売することもデベロッパーの仕事の一つといえます。
開発規模は企業ごとに異なりますが、購入ターゲット層が住みやすい家づくりを行うことが特徴です。

デベロッパーは地域全体を活性化させることを目指す

ただしデベロッパーは比較的大規模な建売住宅を企画・販売することが多いのも特徴といえます。
1つの建物だけを建てるのが仕事であるように思う人も少なくありませんが、デベロッパーは地域全体のことを考えて、地域全体を活性化させることを目指して開発や建売住宅の企画・販売を行っていることが多いです。
マンションなどを開発するときにも周辺の店舗などを利用する年齢層が購入することを見越して開発を行っていることが多く、単純にその地域に建てているわけではありません。
必ず地域の活性化、より良い生活に周辺の住民もなるように開発を行っているといいます。
街の不動産屋との違いは、一般的な不動産業者の場合は不動産物件を購入・販売することが仕事です。
対してデベロッパーの場合は購入・販売を行うことは一緒ですが、それだけではなく自社で企画・開発を行うところといえます。
地域をより即するために企画・開発をしてから販売することで、地域の活性化を実現していることは事実です。

まとめ

一見すると不動産業者とは言えどもその違いはさまざまであること、不動産開発業者とゼネコンなどの違いを理解しておくと、利用するとき役立ちます。
やみくもな開発をするだけではないことも覚えておきましょう。

 

参考リンク
春田英樹