東進ハイスクールの特徴について

最終更新日 2024年4月19日 by portclea

東進ハイスクールについて

東進ハイスクールは株式会社ナガセが運営する大手の大学受験予備校です。

本部は東京都武蔵野市吉祥寺にあります。

株式会社ナガセによって運営される東進ハイスクールの他に、フランチャイズ形式で運営する東進衛星予備校が存在します。

本部が運営する校舎は関東地方を中心に2015年3月現在で94あり、フランチャイズ形式の校舎を含めるとおよそ1000校ほどになります。

本部が運営する校舎は現役生が中心となっています。

東進衛星予備校を除いて、浪人生を対象としたコースを設置しているので新宿校大学受験本科など11校です。

株式会社ナガセが設立されたのは1976年5月ですが、その起源は1971年3月にあります。

社長の永瀬昭幸が東京大学に在学中に、アパートの一室でナガセ進学教室を開校しました。

ナガセ進学教室が母体となり、1976年に5月に株式会社ナガセが設立されます。

多くの受験予備校は準学校法人の専修学校や各種学校とされます。

株式会社ナガセは株式会社方式を採用したため、設立当時は珍しい存在でした。

現在でも多くの予備校が準学校法人の形態で運営されています。

準学校法人になると通学定期券を購入できるので、遠い予備校に電車で通う場合などには便利です。

東進ハイスクールは株式会社ナガセが運営しているので、通学定期券を購入することはできません。

しかし株式会社ナガセは全国にフランチャイズ形式で校舎を展開しています。

東進衛星予備校は各都市の通学しやすい場所にあるので、あまり交通費をかけずに通うことができます。

株式会社ナガセについて

株式会社ナガセは1988年頃から競合する予備校の有名講師をスカウトするようになりました。

1990年代初めには浪人生の数がピークを迎えますが、その前に現役生中心の運営スタイルに転換しています。

講義は基本的にビデオの視聴によって行われます。

日本は少子高齢化が進み、人口が減少する時代に入りました。

浪人生の数も減少し続けています。

株式会社ナガセは人口減少が顕著になる前に、いち早く現役生中心の運営スタイルに転換しました。

現在では大学全入時代となり浪人生の数も減少していることから、他の予備校も株式会社ナガセの運営スタイルを追随するようになっています。

現役生専門の校舎を切り離し株式会社方式で運営したり、ビデオの視聴による講義を行うなどの運営スタイルが一般化しました。

株式会社ナガセは運営スタイルの革新性が大きな特徴です。

一般的な予備校では合格実績に浪人生や講習生、模試のみを受けたことがある合格者が含まれています。

しかし東進ハイスクールの合格実績に含まれるのは、高校3年の時点で在籍していた現役生だけです。

純粋な高校3年時点での講義による大学合格の実績が反映されています。

日本の大学の中でも最難関とされる東京大学の現役合格実績は、2017年現在全ての塾と予備校の中でもトップです。

株式会社ナガセでは担任制度を採用して受験生の指導を行なっています。

各受験性を社員が担任として担当します。

月に1回は受験生に適した口座の推薦と合格指導面談が行われます。

受験生は担任指導費を、通常入学時と次年度への更新時に支払います。

担任には専属担任と校舎担任があります。

専属担任の多くは現役大学生で非正規社員です。

予備校のOBやOGも担任助手を務めており、週1回行われる受験生へのグループ面談などを担当しています。

株式会社ナガセが運営する校舎は東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県に他に静岡県や長野県、奈良県にも存在します。

その他の地域にもフランチャイズ形式の東進衛星予備校があります。

株式会社ナガセの沿革

株式会社ナガセが設立されたのは1976年5月で、1978年1月には株式会社東京カルチャーセンターから東京進学教室の営業権を譲り受けています。

同年12月に東京進学教室は東進スクールに改称します。

さらに1985年4月には現役生を対象とした東進ハイスクールが設立されます。

1991年4月には全校舎を対象とした衛星授業サテライブを開始しました。

1992年9月には東進衛星予備校を設立し、全国の塾と予備校を対象にフランチャイズ展開を開始しています。

東進衛星予備校はもともと自校舎へ行なっていた通信衛星による映像配信のシステムを、他の塾や予備校が利用できるようにしたものです。

東進MSG評判

現在ではフランチャイズ形式により、全国におよそ1000もの校舎を展開しています。

通信衛星やインターネット回線を利用し、全国の加盟校の校舎で講義を受講できます。

当初株式会社ナガセは生の講義を行なっており、東進衛星予備校は衛星授業を行う部門という位置付けでした。

現在では基本的に生の講義を廃止しています。

東進ハイスクールは直営校、東進衛星予備校はフランチャイズ校という位置付けになっています。

両者の学習システムや教育方法は基本的に同様です。

株式会社ナガセには愛媛県の松山市を中心に進学塾と予備校を運営する、グループ企業の株式会社東進四国も存在します。

また2015年2月には小中学生を対象とした個別指導塾として東進こべつが開校されました。