寒冷地で光熱費を節約する方法

最終更新日 2024年4月19日 by portclea

エスコシステムズ監修!冬の暖房にかかる光熱費を考える

家庭の年間支出の一部を占める光熱費は、地域によって異なるだけでなく、家族構成によってもバラつきが出ます。

例えば単身世帯であれば、昼間の光熱費は最小限に抑えられますが、小さな子供がいる家庭のように、一日中冷暖房を必要とするケースもあります。

光熱費をできる限り抑えたいと考える家庭は少なくないものの、特に子供は大人と違い、環境によって体調を崩しやすいためある程度の使用は必要です。

効果的に支出を抑えるには、冷暖房の使用を制限するのではなく、費用対効果の高い燃料やエネルギーを使い、効率の良い冷暖房器具を選択することがポイントになります。

エスコシステムズより引用

例えば冬の暖房を考えた場合、関東地方の都市部であれば氷点下まで下がることがほとんどありませんから、電気ストーブやエアコンで事足りますが、電気代を考慮すると支出はそれなりに高くなります。

仮に1日16時間の稼働で考えると、電気ストーブは0.6kWから1.2kWが主流ですから、1.2kWとして1日に消費する電力量は19.2kWhです。

30日間では576kWhとなり、1kWhあたりの料金を約20円で計算すると、冬場の暖房に掛かる1ヶ月の電気代は11520円となります。

一見高いように感じられますが、東北地方や北海道に比べると安価です。

 

⒈電気の場合はエアコンが適している

しかも通常の電熱線タイプではなく遠赤外線タイプのヒーターであれば、少ないエネルギーで効率よく暖めます。

0.6kW程度の遠赤外線ヒーターは、1.2kW程度の電熱線タイプの電気ストーブに匹敵しますから、電気代は半分で済む計算です。

 但し電気ストーブや遠赤外線ヒーターは周囲を暖めるだけで、部屋の気温を上げることは期待できません 

電気で部屋を暖める場合は、エアコンが適しています。

旧式のエアコンは省電力量が多く、平均的に1kWh程度は消費したため、電気ストーブと同程度の電気代は必要でしたが、近年販売されているエアコンは0.7kWh程度まで下がっているため、初期投資は必要とするものの月々の電気代は遠赤外線ヒーターとさほど変わりません。

東北地方や北海道の暖房を考えると、真冬は0℃以下まで下がることがあるほか、場所によってはマイナス20℃になることもあり、エアコンだけでは難しくなります。

このような地域では石油ファンヒーターやガスファンヒーターが使われており、月々の光熱費も高めです。

 

⒉灯油を使う石油ファンヒーターの場合

石油ファンヒーターを使用した場合、灯油価格が重要になります。

灯油価格は時期によって変動するほか、年単位でも変化します。

特に海外の社会情勢と直結し、中東方面で争いが起きる度に値上がりし、平和が続くと徐々に下落していきますが、あまり値段が下がりすぎると産出量を制限し、上昇に転じることもあります。

通常は1リッターあたり80円から100円の範囲で変化し、供給形態によっても異なります。

人件費も上乗せされますから、セルフのガソリンスタンドで購入するとより安く購入でき、各家庭へ配達する場合は高めです。

特に近年は需要が減っていますから、家庭への配達時は少量だと割高になり、1リッターあたり120円を超えることがあるほか、そもそも少量では配送しない業者も存在しますから、灯油を購入する場合はセルフのガソリンスタンドを利用するのが良いでしょう。

石油ファンヒーターのエネルギー消費量は、大きさや設定温度にもよりますが、1時間あたり0.05リッターから0.5リッターの範囲です。

最小消費量は、小さめの石油ファンヒーターを使い、温度設定を低くした状態で稼働したケースで、最大消費量は大きめの石油ファンヒーターを最大火力で稼働した状態が想定されます。

1リッターあたり100円で計算すると最小消費時は時間あたり5円、1日16時間稼働では80円、最大消費時は時間あたり50円、1日800円です。

平均で算出すると1日440円ですから、1ヶ月あたり13200円となります。

 

⒊ガスファンヒーターの場合

ガスファンヒーターを利用した場合は、都市ガスかプロパンガスかで料金は大きく異なりますが、いずれにしろガスファンヒーターよりは石油ファンヒーターの方が光熱費は安く済みます。

特にプロパンガスは店舗によって大きく異なりますから、一人暮らしなどで初めてプロパンガスを利用する場合は、事前に確認しておく必要があります。

 真冬の寒い時期に16時間稼働を仮定すると、1日あたり約1立方メートル程度消費することもありますが、プロパンガスの1立方メートルあたりの単価は、500円から1000円程度です 

一般的には最初の5立方メートルまでは単位あたり1000円で、それ以降は500円などの従量制で、利用量が少ないほど単価は高く、多いほど安くなります。

1日1立方メートルだと1ヶ月で約30立方メートルに達しますし、お風呂やキッチンでもお湯を使うことを考慮すると、1ヶ月のガス代が3万円を超えることも考えられます。

このため寒冷地での暖房は、できる限り石油ファンヒーターを使うことで光熱費を節約できます。